【フィギュアとは?】フィギュアの定義を問うアクリルフィギュア
こんばんは!
ちょっと前まではアクリルスタンドプレートやアクリルキャラクタープレートなんて呼ばれていたグッズが、最近アクリルフィギュアというカテゴリ名で呼ばれることが増えてきました!
「アクリルフィギュア」の方が語感はいいけど、立体じゃないし、フィギュアと呼ぶのはなんか違和感が……。そもそもフィギュアの定義って?
素朴な疑問を調べてみました!
〇そもそもフィギュアとは?
英語のfigureの語源はラテン語の"形"を意味する語であり、図形や図案、特に人のすがたかたちをうつした絵や彫刻のことである。
日本においては小さな人形の類がフィギュアと呼ばれている。
ウィキペディアでは、フィギュアについてこのように書かれています。
「人のすがたかたち」や「彫刻」はともかく「絵」もフィギュアに入るなら、人の絵を立てたアクリルフィギュアは充分フィギュアといえそうですね。
日本での「小さな人形の類」という定義も 人形=「人のカタチ」 ということであれば、やはりフィギュアの範囲に入りそうです。
〇そうはいっても
やはりフィギュア好きからすると物足りないところがあるのも確か。
単純に横からは見れないですし、造形の作りこみを見て他社や元絵との差を比較できないのはちょっと味気ないものです。
上下もないですし、元絵の見えないところの作りをフィギュアで知るというようなことも無いですからね。
〇いいところもある
逆に通常のフィギュアと比べていいところもあります。
- 劣化がない・・・素材の話ではなく、デコマス詐欺的な話です。元の絵をアクリルに印刷して切り出しただけのアクリルフィギュアは、そもそも原型がありません。元の絵がそのままグッズになるので、「原型は良かったのに…」ということが起こりません。
- 延期無し・・・元の絵をプレートに印刷するだけなので、通常のフィギュアによくある発売日延期はまず起こりません。
- 収納がコンパクト・・・トップ写真の「LittleArmory アクリルフィギュア vol.2」は全6種ですが、全種そろえてもEXQの箱1つ分のスペースもありません。フィギュアの弱点の一つ「かさばる」というのは、アクリルフィギュアには完全に無縁な話です。
- キレイ・・・アクリルフィギュアのクリアーな美しさは、普通のフィギュアにはない特徴です。
〇 真のアクリルフィギュア?
実は普通のフィギュアで、アクリル樹脂を素材にしたものが一部のメーカーから出ているようです(正確にはアクリル樹脂+レジン)。アクリル樹脂がどこにどれだけ使われているのか不明ですが、本体の大部分を占めているのであればそちらもアクリルフィギュアといえるかもしれません。
〇最終的には棲み分けて共存か?
こうしてみるとアクリルフィギュアは普通のフィギュアとは結構異なるグッズという印象を受けますね。
なんというか、パンダとレッサーパンダの違いみたいな?(変な例えでスイマセン。)
アクリルフィギュアは造形の作りこみや、元絵で見えないところを見たりといったことはできませんが、劣化がなく、収納はコンパクトで独特のクリアーな美しさがあります。
しかし、普通にフィギュアが好きな人にとっては、このイラストの入ったプレートが通常のフィギュアにとって代わるということはないと思います。
フィギュアはフィギュアで、アクリルフィギュアはアクリルフィギュアで、それぞれのファン層を開拓しながら、最終的にはお互いに「似て非なるもの」として個別に定着していくのではないでしょうか。
自分は正直なところアクリルフィギュアに対してフィギュアの一種という感覚は持てませんでした。
もちろん、アクリルを使ったファングッズとして全然アリだと思いますし、気に入ったのを見つければ多分普通に購入すると思います。
ただ、それはクリアファイルみたいな「グッズを買った」という感覚なんですよね。
なのでアクリルフィギュアはフィギュアではなく、自分の中ではやっぱり「アクリルフィギュア」っていう独自のカテゴリなのです。
ではでは!